チャ種子油の効果と安全性

チャ種子油の効果と安全性

スキンケアに適したオイル

お茶の実のオイル(チャ種子油、ティーシードオイル)は,葉を茶に加工する茶の木(ツバキ科ツバキ属チャノキ,学名Camellia sinensis)の種子から得られる植物油で、化粧品成分表示名称はチャ種子油、医薬部外品表示名称はチャ実油です。

チャ種子油の脂肪酸組成は抽出方法や産出国,地域や時期によって変わりますが、主に以下のような組成です。

オレイン酸/不飽和脂肪酸/59.9%
リノール酸/不飽和脂肪酸/18.0%
リノレン酸/不飽和脂肪酸/ 0.6%
パルミチン酸/飽和脂肪酸/17.8%
ステアリン酸/飽和脂肪酸/ 3.0%

チャ種子油はオレイン酸約60%、リノール酸約20%を含有しており、薄く広がり伸びがよく、肌との親和性が高く、皮膚を柔軟にする性質を有していると考えられています。これらの性質から次のようなエモリエント作用を持っています。

バリア機能保護による過剰な水分蒸散抑制
角質層の一時的な柔軟化(皮膚コンディショニング)

チャ種子油はこのためエモリエント成分としてスキンケア化粧品、メイクアップ化粧品、洗浄製品、洗顔料や洗顔石鹸、リップケア製品、ネイル製品などに広く使用されています。また老化防止ビタミンとも言われるビタミンEを多く含んでおり抗酸化作用が期待できます。

チャ種子油の現時点での安全性は、医薬部外品原料規格2006に収載されていることや10年以上の使用実績があること、また皮膚刺激性がほとんどない、皮膚感作性(アレルギー性)がほとんどないなどの研究成果から、化粧品配合量および通常使用下において一般的に安全性に問題のない成分であると考えられています。

詳しくは、中立から根拠に基づく成分情報を伝える化粧品成分データベース化粧品成分オンラインをご覧ください。

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