チャノキに花なんか…

チャノキに花なんか…

茶産地での搾油デモンストレーション

茶実油の取り組みの広がり

先日岐阜県内のある自治体の農林課の要請で、地域の茶業振興会がJAとともに集めた茶実を絞ってきました。量が少なかったので私の工房の搾油機ではなく、卓上搾油機を持参して、ついでに搾油の体験もしていただきました。搾油しながら茶実の取り組みについていろいろ話しましたが、使われなくなった茶園が著名産地でも増加する中で、自治体や振興会が茶実に目を向け始めたのはとても興味深いです。

地域によっては使われなくなった茶園を茶実を収穫するための茶園に作り変える動きも出始めています。静岡県の某著名産地の友人が自分の畑の一部を茶実収穫用に作り変えたところ、遠方からも見学希望者が訪れるようになっています。彼は近々、県の茶関連の公的機関とも協力して畑の作り変えの講習も行うようです。静岡県立大学の育種研究者のレポートも役に立っています。

「チャノキに花なんか咲かせやがって」と言われるように茶花茶実は茶栽培技術の低さの印のように受け止められていますが、茶栽培面積が減少する中で、茶だけでなく茶実も茶業の一部と捉えられるようになれば、よりよく茶産地を支えられるのではないかと考えています。

READ MORE

pagetopTOP